2024年11月6日水曜日

GKとキャップ

こんばんは。今日はいつもよりもグンと気温が下がったように感じます。起床して布団から出たくなくなるそんな日々が帰ってきたことに嬉しさと悲しさが混同しています。

CLのレギュレーションも今季から変わって選手たちの疲労の色が隠せませんね。無敗優勝なんて夢の話に思えます。アーセナルもリーグ戦ではここ数試合勝利が無く、シティに関しては昨日のCLで久しぶりにボコられているのを見てさすがに驚きました。

ペップが優勝に必要な勝ち点は90以下になるだろうと語っている通り、選手の疲労や怪我の影響を考えても拮抗した優勝争いが続くでしょう。ちなみに第10節終了時点で首位のリバプールと10位ニューカッスルの差は「10」となっており、これよりも差が小さかったのは過去22シーズンでわずか2シーズンだけだそうです。

そんなぼやきはとやかく、少し前の試合で印象的だったシーンがこちら。若林源三みたくキャップを被ってゴールマウスを守るのはトッテナムのイタリア代表GKヴィカーリオ。新鮮に感じる方もいれば懐かしさに興奮を隠せない方もいるでしょう。

これは彼だけではなくブレントフォードのGKマルク・フレッケンも同様にキャップを被っていました。

かつて90年代から2000年代初頭まではよく見られた光景でしたね。ピッチに照りつける日差しから眩しさを防ぐためというのが理由の一つとして知られますが、視界をあえて狭めることで集中力が上がるという研究結果も出ているんだとか。にわかに信じがたい事実ですが、時代と逆行したルックスに自分は惹かれます。

実は現在でも競技規則としてGKのみユニフォームのベースカラーもしくは黒色のキャップを被ることが許されており、トラックスーツのロング丈のパンツを着用することもOKだそうです。

キャップに関することも最近の話だけでなく、元イングランド代表のジョー・ハートは2018年のFAカップでウェストハムのサポーターにスタンドからキャップを投げ入れてもらうという珍事件もありました。

やはり昼間の試合には重宝しそうですが、ハイボールの際に目に直射する日差しはキャップを被っていない時に比べて慣れない分、視界がホワイトアウトするので難しいんだとか。なので結論被っていない状態で目を慣らすのが一番合理的なのかもしれません。

ということでキャップを被った歴代のGKを何人かご紹介。

和製ロナウドと呼び声が高い森本貴幸がセリエAに18歳で移籍したカターニャに当時所属していたアルマンド・パンタネッリはキャリアの全試合をキャップ着用で出場していました。いかにもイタリア人といった渋い面構えと長髪にキャップが似合いすぎてますね。

そして個人的にイングランド代表の歴代GKで最も好きなデイビッド・ジェームズ。男が惚れる色気ぷんぷんなルックスで知られる彼のヘアスタイルがコーンロウだったときも好きですが、リバプールにいた頃の90's感満載のダサかっこいいGKキットにバランスを考えたシンプルなキャップの組み合わせ。やっぱりジェームズはイカしてます。

キャップ以外にもこんなサンバイザーを被っていた選手もいました。彼の名前はジョン・バリッジ。かつてサンバイザーを被って試合に出場した選手は後にも先にも彼だけです。ちなみにプレミアリーグの最年長出場記録は彼が持っており、その記録は43歳162日です。今の時代じゃなかなか考えられませんね。

そして忘れてはいけないのがGK大国のドイツで闘志溢れるプレーでファンを魅了してきた霊長類最強GKオリバー・カーンです。なんだかんだで彼のキャップ姿が一番似合ってますね。むしろキャップ無しでは少し物足りなく感じてしまうくらいです。最近ではシュッとしたスタイルのGKが多い中、ストライカーも恐れてしまうような強面でガタイも大きいく、怖いもの知らずなカーンのようなGKも出てきてほしいです。

90年代のリバイバルとして今後キャップを被ったGKが台頭してくるのか注目です。