2024年10月15日火曜日

Klopp Joins Red Bull

こんばんは。遠方のお客様の来店が多いウチですが、最近は特に福岡と愛知からお越しの方が多いように感じます。個人的に福岡と愛知には友人も多いので勝手に親近感が湧いています。もちろんそれ以外の他県の方も近くでよく顔を出してくれる方もいつもありがとうございます。たまにはふらっと遠出したい気分なのでおすすめの場所とかあれば是非教えてください。

話は変わりますが、自分の毎朝のルーティンというと仕事前に必ずレッドブルを飲むことです。眠気を覚ましたくてカフェインを注入するというよりかは自分はレッドブルの味が大好きです。全然夜でも飲むこともあるくらいに好きです。おかげで眠れない毎日ですが。

そんなレッドブルがサッカークラブを所有しているのは恐らく皆さんならご存知でしょう。有名どころで言うとドイツのRBライプツィヒ、オーストリアのレッドブル・ザルツブルク、アメリカのニューヨーク・ザルツブルクなど。

さらに最近では現在J3の大宮アルディージャの株式も100%取得したことを発表しています。NTTのクラブ運営にはたじたじだったサポーターからもSNSを見ている感じでは、どちらかと言うと喜びの声の方が多いように感じます。

そして先日、昨シーズンまでリバプールを指揮していたユルゲン・クロップが2025年1月1日よりレッドブルのグローバルサッカー部門の責任者に就任することを発表しました。これに関して世界中では賛否両論の声が相次いで波紋を呼んでいます。特にドイツで。

というのもドイツでは特に嫌われ者のレッドブル・グループ。ブンデスリーガでは企業名をクラブ名に入れることが禁止されていますが、RBライプツィヒという名前にしてRBはレッドブルを意味しない(RasenBallsport(直訳すれば「芝生球技」))というグレーな対応で誤魔化したりとルールを掻い潜るやり方が気に食わないんでしょう。

何より下部リーグの無名クラブを買収しては資金を惜しまず投資して、数年でトップリーグまで上り詰めるという伝統を踏みにじってでも成り上がろうとする姿勢が他クラブの反感を買うのでしょう。

ライプツィヒのブンデスリーガ昇格1年目にはスタジアムに牛の生首を放り込まれるという事件や、ホーム開幕戦となった第2節ドルトムント戦ではライプツィヒが記念マフラーを作ろうとしたところ、ドルトムントがエンブレムの使用を認めませんでした。さらにはドルトムントのウルトラスたちが応援のボイコットを呼びかけました。これも全てRBライプツィヒの収入になるためです。

嫌われまくりのこのクラブですが、自分は正直言ってレッドブル・グループの運営するクラブが好きです。というのもやはり常識を破りつつも、しっかりと実力があってヒール役を請け負ってくれるクラブがいることでさらにサッカー界が盛り上がる気もするんです。

そもそも全てルールの上で真っ当に戦っていてるので勝手にヒール的な立場にされてるだけなんですが、やはり長く歴史が続くものには暗黙のルールというものがあるのも当然です。人工的に作られたプラスチッククラブという言葉で表されることもありますが、きっと自分もドイツ国民ならブチギレてるんでしょうね。

しかしレッドブル・グループの好きなところはただの金満クラブではないということ。とにかく市場価値の高い選手を取りまくるっていう安直な考えでは無く、若い選手を世界中から発掘して25歳くらいで高額で売却する流れが主流となっています。

これまでハーランドやソボスライ、南野拓実、サディオ・マネ、ナビ・ケイタなど名前を挙げるとキリが無い程に数々のスター選手の発掘に成功しています。そして、選手だけでなくクラブの運営に関わる人材にも惜しみなく投資し、あらゆる新しい取り組みを推進しています。

クロップに対して「闇堕ちした」や「裏切り者」などの声をSNSで見受けますが、自分は少なからず今後のサッカー界に大きな影響をもたらしてくれると思っています。しかも次期ドイツ代表監督も視野に入れている中でレッドブルとの契約解除条項もあるそうなので必ず監督としてドイツにまた希望を与えてくれるでしょう。

あとは今年買収された大宮アルディージャがどうなっていくのか動向が気になるところです。この間同じくレッドブル・グループのテクニカルディレクターである元ドイツ代表のマリオ・ゴメスも来日していていよいよって感じですね。

何よりレッドブル・グループのかっこいいところは、全てが一本のエナジードリンクを売ることのために遂行しているということです。サッカーにとどまらずあらゆるスポーツを通じて世界中にファンを作っています。自分もそんな彼らのサッカークラブやエナジードリンクとしてだけではなく、気づけばレッドブル・グループ自体のファンになっています。

2024年10月7日月曜日

One boot. Two players. Only one winner.

こんばんは。だいぶ肌寒くなりましたね。最近は投稿にも綴りましたが、2000年代の選手名鑑を読み漁っては当時を振り返り懐かしんでいます。個人的には当時の選手ってアイコニックな選手が多かったなと感じます。あとはマイナーな国代表で国際大会では輝きを見せずとも、強豪クラブのエースなんて選手は自分は堪らなく憧れを感じます。

皆さんならどの選手を思い浮かべますか?

自分はまずウェールズ代表のライアン・ギグスが思いつきます。マンチェスター・ユナイテッドの下部組織からトップチームに昇格して以来、引退までユナイテッドで活躍したレジェンド選手です。しかし、国際舞台ではほとんど姿を表しませんでした。

ウェールズの魔術師と呼ばれる彼の功績を挙げるとキリがないんですが、今回は彼の履いていたスパイクに注目しました。彼がキャリアの大半を占めていたのがReebokのスパイク。今では聞き馴染みがあまりなくなりましたが、90年代から2010年代前半はサッカーに力を入れていました。

それこそ今やプレミアリーグの優勝争いに台頭するリバプールやマンチェスター・シティもサプライヤーがReebokの時代がありましたね。これがまたかっこいいんです。店頭で「Reebokの時代あったんだ」という声を聞くと、やはりReebokがサッカーギアを生産しているというイメージがない方も多いんだなと思いました。

ちなみに当時のReebokの本社はイングランドのボルトンに位置し、現在イングランド3部に位置するボルトン・ワンダラーズは1993年から2012年までReebokと契約し、スタジアム名もリーボック・スタジアムと名付けられていました。(現在はユニバーシティ・オブ・ボルトン・スタジアム)

オコチャダンスでお馴染みの元ナイジェリア代表オコチャや中田英寿など懐かしいですね。やっぱり当時のReebokはボルトンのイメージが個人的に強いです。Reebokのデザイン性とボルトンのクラブカラーも相性良いんですよね。

しかし、Reebokも業績不振から2006年にadidasに買収されて以降、これまで以上にサッカーへ注力されることはなくなり衰退していきました。

そんな中でもティエリ・アンリやシェフチェンコ、イケル・カシージャスはReebokのスパイクを履いていました。

アンリに関しては2006年のW杯以降にNIKEからReebokに電撃移籍をしています。NIKEの反人種差別キャンペーンに登場してポジティブなイメージを強化したアンリの移籍はReebokにとってかなり大きな出来事だったでしょう。

アンリはのちにPUMAへと移籍してしまうんですが、引退までReebokを履き続けたのがライアン・ギグスです。

そして、アンリとギグスが08/09シーズンのCL決勝の地ローマでReebokのスパイクを履いて激突するのはReebokのサッカー事業において最も象徴的な出来事になったと言えるでしょう。

 

ちなみに当時の決勝前に公開されたReebokの新作スパイクのCMがこちら。アンリとギグスがSMSを通じて冗談を交えながら決勝を待ち望むという構成のCMです。NIKEやadidasに比べるとチープなCMですが、公開のタイミングと偉大な選手2人を使用したキャスティングの豪華さ、そしてこのムーブメントに心が躍ります。

Reebokを最も長い年月履き続けたギグスは現役引退をし、ユナイテッドのアシスタントコーチに就任するタイミングでNIKEと契約を結びました。彼がReebokとの関係を終えたことにより、同ブランドのサッカーへの投資も無くなっていきました。

現在ではほぼ耳にすることは無くなりましたが、だからこそ2000年代のReebokにおけるサッカーギアは夢とロマンが詰まっていると思っています。